最強!のニーチェ―入門

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前回ニーチェの哲学本についてのブログについて書きましたが今回もニーチェに関する本です。

なぜなら前回読んだんですが登場人物が多くてなかなか理解するのが難しかったからです。まあ

自分の理解力が足りなかったのかもしれませんが…

そこで今回はニーチェについて書かれた『「最強!」のニーチェ入門』という本を紹介し。一部を素人なりに解説します。

概要

幸福に生きるためのニーチェの哲学を、著者の飲茶さんと表紙の女の子「アキホちゃん」の会話形式で解説。

その内容を、冒頭で紹介したような悩みを抱く私たちの日常に当てはめて語ってくれます。

特筆すべきはそのわかりやすさ。

哲学というと、「難しい」「専門的」といったイメージが先行しますが、本書には前提知識は全く必要ありません。

私たちの疑問は哲学を全く知らないアキホちゃんが代弁してくれます。

そして何より、飲茶さん自身がニーチェ哲学で人生を変えた経験をお持ちのため、その言葉には生きた熱量を感じます。

もちろん、その経験も本書で紹介されています。

白哲学と黒哲学

最初の入り口として哲学には白哲学と黒哲学があるということ。これは本書でのオリジナルの表現で白は本質哲学、黒は実存哲学と本来はそういう言い方とされている。

簡単に書くと白は主に見たり触れたりできないものをいう。例えば正義とか愛とか。逆に黒は現実世界について考えるもの。

黒哲学は本質ばかり(非現実的な世界)を考える白哲学を批判するために産まれた。もっと地に足をつけた考え方を推奨していった。

現実世界と背後世界

これでだとまだわかりませんよね。自分も読んでいてこの時点ではさっぱりです。

白哲学に意味がある本質がある前提で物事を考えると必ずしもいいとは限らない。例えば「女性に運命の恋人がいてその人と早く出会い結婚し子供を作り温かい家庭を作って幸福に生きる。それが彼女の意味だ」

でもそれは社会から与えられた意味であって。外から与えられた意味を設定して、不幸だ、絶望だと感じる。このようなありもしない意味を求めて失望する人間の構図を「背後世界」という。

背後世界とはまず見たり触れたり見えたりするものの世界(現実世界)例えば恋人同士がいたとしてその周りに愛、運命の人のようなあったらいいな感じている見えないものそれが「背後世界」

ただしそれは実際にはない世界にはいろいろな価値観(一夫多妻制など)が存在するなかで今住んでいる社会から与えられた価値観で外部から

押し付けられた意味となる。前述の女性がその価値観がひとつも達成できずにいたら不幸を感じるでしょう?

もう一つの例えとして鶏がいたとして鶏たくさん卵を産み、動けないくらい太り、鳴かずに静かに生きるのがいいという価値観がある。でもそれは鶏からしたらそんなものは一切関係ない勝手に押し付けられた価値観なのである。

これにより何の目標もなくトラブルを避けてひたすら時間を潰すだけの末人になるとニーチェは提唱した。

流れとしては。

  • 仕事こそ生きがい、恋愛は素晴らしいと信じられる時期がある
  • しかし時間が進むにつれ退屈になりたいした意味のないことを知る
  • 意味がないからすべてがむなしくなり人生の充実感や情熱を失う
  • 毎日忙しく働いてひたすら暇をつぶして生きるだけの人間(末人)になる

どうですかね?この流れに自分も思うところがあり心にグサグサきました。確かに最初は熱意を持って物事を取り組んでいたのにいつの間にやら時間に流されなんでこんなことやってんだろうと思い始めたりすることが多い。皆さんもありますよね。ニーチェはそういうことを提唱しているのです。

ニーチェはこのほかにも様々な考えを提唱しています。自分もまだ完全には理解をできていないので哲学を皆さんに紹介できるのは今はこのくらいです。ニーチェや哲学に興味がある人はこの本はお勧めできます

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