走れメロスは美談か否か

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「メロスは激怒した。」この一節で始まる有名な作品といえば、そう太宰治の走れメロスである。

皆さん子供のころ学校の授業などで読んだことがあると思います。その時は何て素晴らしい友情物語。といったとうな感じで授業で習ったかと思います

ふと最近読み返すと結構な突込み所が満載でビックリしました。それをいくつかまとめてみました。

そもそも走れメロスとは?

走れメロスは1940年に発表された太宰治の短編小説です。 教科書への掲載、漫画化、演劇の上演などもされており、太宰作品の中でも特によく知られています。

無鉄砲で向こう見ずだけど曲がった事が許せない青年メロスが、人を信じられない王に人間の信実を証明する人間賛歌の物語です。となってはいるが…

いきなり王のところに殴り込み

まず冒頭メロスは、妹の結婚式の買い物をしに行った街で、ディオニス王の暴君ぶりに腹をたて、その足で王のもとへ乗り込み、いきなりケンカを売るわけです。(王は確かに肉親にも民にも暴挙に及んでいましたが、いきなり乗り込んでケンカを売るメロスも、なかなかに衝動的で失礼なのではないのか?)

いきなり友人を人質に提案

まずこの行動にビックリ。妹の結婚式があるから3日間待ってほしい。3日後に絶対戻ってくる。と王に約束しますが王は人間不信ですから信じませんよね。何を考えたかメロスさん出した提案が友人を人質にした。

この男やばいですはい、友人のセリヌンティウスはその場にはいません。その友人が2年ぶりにあいに来たと思ったらいきなり人質にされることに話が勝手に進んでいる。彼は、深夜になって王城に召される。かわいそうに、昼間は石工として働いて、仕事終わりにちょっと酒でもひっかけて疲れをとろうと眠っていただろう真夜中に叩き起こされて王城まで引っ張りだされたセリヌンティウスの気持ちを慮ると涙を禁じ得ない。

それでも彼は聞き入れた。優しすぎるにもほどがある。そしてメロスは村に戻るのであった。

村に戻ってもやらかす

そして妹の待つ村へ急いで帰り、またしても突然、婿になる男に、すぐに結婚式を行うと告げます。婿は準備が何もできていないと至極まっとうな話をしますが、メロスは説き伏せてしまいます。

この次の日の行動がなおおかしい。

それがこれなのだが。

眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。

この男友人の命が掛かっているのに寝坊。そしてなぜか悠々と身支度をしている。

この後も余裕綽々で行動している。セリヌンティウスがホントに不憫である。

 

 

 

 

 

 

案の定

余裕綽々の罰なのか道中雨で橋が流され、山賊に襲われボコボコニされる。この山賊明確にはされていないが、王様の放った刺客なのか?(人間不信の王がどこの馬の骨かわからない山賊を雇うのも考えにくいのだが…)

山賊を退けもはやメロスは疲労困憊。そして彼は諦めかける。

何とかたどり着き

やっとこさセリヌンティウスのもとにたどり着いて1発ずつ殴り合い、王も2人の友情を認めた

王も改心、仲間にしてくれと涙を流す。ん~良かっためでたし、めでたし…か?

ここの王様すんなり改心しているがそんな簡単でいいのだろうか?結構な悪政で民を苦しめてたと思うと後が怖い怖い。

なんだかんだこんな感じで終わる走れメロス。すべてはメロスの衝動的な行動かつ自己陶酔によって引き起こされた、えらいはた迷惑な話に思える。

皆さんも読んでみてはいかがでしょう?

ありがとうございました


rinsuke
普段は会社員。音楽(特にHR/HM)、読書をこよなく愛する。皆さんに読まれるブログを目指す
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